トラックの荷台に欠かせない「アオリ」。普段何気なく目にしている部分ですが、実は運搬作業の効率や安全性を大きく左右する重要な役割を担っています。
本記事では、トラックの アオリの基本的な疑問に答えながら、アオリの種類や素材の違い、各部品の機能やメンテナンス方法まで、初心者にも分かりやすく解説します。運送業に携わる方はもちろん、これからトラックの導入を検討している方もぜひご参考ください。


トラックのアオリとは?

トラックのアオリとは、荷台の周囲に取り付けられている開閉式の囲い部分を指します。一般的には「バタ板」とも呼ばれ、荷物を安全に運ぶ際に欠かせないパーツです。
アオリは、荷台から積載物が落下するのを防ぐ役割を持つほか、荷物の積み降ろし作業をスムーズにするためにも活躍します。特に、トラックの荷台が平らな「平ボデー」車両や、側面が大きく開く「ウィング車」などに広く採用されています。
アオリは開閉が可能で、運搬する荷物の大きさや形状に応じて柔軟に対応できるのが特徴です。また、アオリがあれば、フォークリフトなどで側面から荷物を積み下ろししやすくなるなど、作業効率にも貢献しています。トラックを安全かつ効率的に使うために、アオリは重要なパーツです。

トラックのアオリの種類と素材

トラックの「アオリ」は荷台の側面や後方、前方に取り付けられている重要な部位です。各種アオリの違いや、鉄・アルミ・ステンレスなどに代表される素材ごとの特徴について解説します。
サイドアオリ・リヤアオリ・フロントアオリの違い
トラックのアオリは、荷台の周囲を囲む板状の部品ですが、その取り付け位置によって名称が違います。それぞれの特徴は以下の通りです。
| 名称 | 取り付け位置 | 主な役割 | 形状や特徴 |
| サイドアオリ | 荷台の側面(左右) | 荷物の横方向の落下防止 | 長さがあり、開閉可能なタイプが多い |
| リヤアオリ | 荷台の後方 | 荷物の後方への落下防止 | 幅が広く、観音扉の場合もある |
| フロントアオリ | 荷台の前方 | 前方からの荷物落下防止 | 一体化構造や鳥居で代用される |
用途や車種によって構造が異なるため、作業内容や安全性を考慮して選びましょう。
アオリに使われる主な素材
トラックのアオリには「鉄」「アルミ」「ステンレス」などが使われ、それぞれ特長があります。鉄は耐久性が高く重量物向きですが重くサビやすいのが難点です。
アルミは軽量でサビに強く開閉が多い用途に適しますが、鋭利な荷物には不向きです。重量物を多く積む運送業者には鉄製、宅配や軽貨物にはアルミ製が向いています。
ステンレスは錆びにくく硬さもあり、特殊な用途に使われます。積載物や使用状況に応じて素材を選ぶと、作業効率と耐久性の両立が可能になります。
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アオリの使い方と作業効率アップのポイント

荷物を効率よく積み下ろしするためには、トラックのアオリの使い方を正しく理解しましょう。ここでは、アオリの基本的な使い方や、作業をスムーズに進めるためのコツ、注意すべきポイントについて詳しく解説します。
正しい開閉方法と注意点
トラックのアオリを正しく開閉することは、作業の安全性と効率性を高めるうえで非常に重要です。アオリの開閉は、まず固定具(エビ金ハンドルやアオリハンドル)をしっかり解除し、荷台や周囲の安全を確認してから行いましょう。
無理な力を加えると蝶番や固定部品に負担がかかり、破損や故障の原因となるため、丁寧な操作を心掛けてください。また、アオリが重い場合は、開閉補助装置(例:セイコーラックやアオリバランサー)を活用すると、力を使わずスムーズに操作できます。
大きなアオリや複数人での作業時は、声掛けやタイミングを合わせて作業すれば事故防止につながります。注意点としては、開閉時に手や指を挟まないように十分注意し、荷物の積み降ろし中はアオリを確実に固定しましょう。
荷物の積み下ろし時の使い方
荷物の積み下ろし時、トラックのアオリは非常に重要な役割を果たします。まず、作業効率の向上に役立ちます。
アオリは開閉式になっているため、荷物の出し入れの際にフォークリフトなどを使って横や後ろからスムーズに積み下ろしが可能です。特にサイドアオリを開ければ、荷台の広い範囲から荷物を取り出せるため、時間短縮や作業動線の確保に役立つでしょう。
また、積み下ろし作業中にアオリを閉じておくと、荷物の落下を防ぐガードとして機能します。積載物が滑りやすい場合でも、アオリを利用すると落下事故や荷崩れを防ぎ、安全な作業環境が保てます。
アオリを軽く快適に操作するための工夫
トラックのアオリを軽く快適に操作するためには、いくつかの工夫や専用のアイテムを活用すると効果的です。まず、日常的にヒンジ(蝶番)への注油を行えば、動作が滑らかになり、開閉時の負担を減らせます。
さらに、アオリの開閉をサポートする補助装置の導入もおすすめです。代表的なものには「セイコーラック」や「アオリバランサー」などがあり、これらはスプリングの力でアオリの重さを分散し、少ない力で操作できるように設計されています。
また、交換時に軽量素材を選んだり、摩耗したヒンジの早期交換なども考えておくとよいでしょう。

アオリのメンテナンスとトラブル対策

アオリのトラブルを未然に防ぐためには、日頃からのメンテナンスが重要です。よくある故障としては、蝶番部分の摩耗やサビ、開閉不良などが挙げられます。
特に鉄製アオリはサビが発生しやすいため、定期的な洗車や塗装面のチェックが効果的です。サビや汚れは早めに落とし、必要であれば防錆剤の塗布も行いましょう。
自分でできるメンテナンス方法には、注油や蝶番部の清掃があります。これにより動きが滑らかになり、摩耗の進行を遅らせることができます。
また、アオリ自体や接合部にガタツキを感じた場合は、ボルトの増し締めや部品交換を検討しましょう。トラブルが大きくなる前に、異常を感じたら早めの対応を心がけてください。

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トラックのアオリでよくある質問3つ

実際によく寄せられる質問をそれぞれ分かりやすく解説します。
質問1.アオリに看板や広告を取り付けても大丈夫?
アオリに看板や広告を取り付けるのは可能ですが、いくつか注意点があります。まず、道路運送車両法や道路交通法などの法律を遵守し、取り付けによって車幅や車両重量が規定を超えないようにしましょう。
また、広告物の取付が走行中の安全性や視界の妨げにならないようにしましょう。取り付け方法や素材によってはアオリの強度が落ちたり、腐食の原因となったりする場合もあるため、専門業者に相談して適切な施工をしてください。
質問2.アオリに荷締めベルトやフックを増設できる?
アオリに荷締めベルトやフックを増設できます。増設する際は、アオリの素材や構造を確認し、取付位置が強度的に問題ないか確かめましょう。
適切な取り付けができていないと、走行中の振動や荷重でアオリが損傷したり、荷物が落下したりする危険性があります。取付方法や使用する金具はメーカー推奨のものを選び、必要に応じて専門業者に依頼すると安心です。
用途や荷物の種類を考慮して、安全性を第一に設置しましょう。
質問3.トラックのアオリの価格相場はどのくらい?
トラックのアオリの価格相場は、サイズや使用する素材、車種やメーカーによって大きく異なります。一般的な小型トラック用のアオリであれば、新品で1枚あたり3万円~8万円程度が目安です。
鉄製は比較的安価ですが、アルミやステンレスは耐久性や軽量性に優れる分、やや高額になります。カスタム仕様や特注の場合はさらに費用がかかる場合もあります。
中古品の場合は状態によって1万円以下の場合もありますが、耐久性や安全性を考慮して選びましょう。
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まとめ
まとめ
本記事では、トラックのアオリについて種類や素材、使い方、メンテナンス方法などを詳しく解説しました。アオリは荷物の積み下ろしや安全な運搬に欠かせない重要なパーツです。
アオリを正しく活用し、より快適な運搬作業に役立ててください。なお、トムコでは架装や修理・部品調達まで、お客様のニーズに合わせたサービスを提供しています。
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