Gマークは、事業所の安全性を評価する「安全性優良事業所認定制度」のことです。この認定を取得すれば、運送事業の安全性を対外的に証明できます。
荷主からの信頼性向上や企業イメージの向上にもつながるため、取得を目指す事業所が年々増加しています。しかし、その申請には膨大な書類作成や厳しい審査があるのも事実です。
本記事では、Gマーク申請を検討している方に向けて、申請のメリット・デメリットから具体的な申請手順、必要な書類、審査項目まで網羅的に解説します。記事を読めば、Gマーク取得に向けて何から始めればよいのかが明確になり、円滑に申請を進めるためのヒントを得ることが可能です。


Gマークとは?

参考:Gマーク制度について
Gマークとは、国土交通省が推進し、全日本トラック協会が認定する安全性優良事業所のシンボルマークです。正式名称を「貨物自動車運送事業安全性評価事業」といい、運送事業者の安全性を評価し、一定の基準を満たした事業所を認定する制度です。
Gマークを取得した事業所は、以下のような点で高く評価されます。
- 法令遵守:安全に関わる法令を遵守している
- 事故や違反の少なさ:重大な事故や法令違反が少ない
- 積極的な安全対策:安全教育や安全装置の導入など、安全性向上に積極的に取り組んでいる
この制度は、運送業界全体の安全レベルを向上させるとともに、荷主や消費者がより安全性の高い事業所を選びやすくするのを目的としています。Gマークを取得している事業所は、全日本トラック協会のホームページで公表されており、誰でも確認できます。

Gマークを取得するメリットは3つ

ここでは、Gマーク取得するメリットについて詳しくご紹介します。それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.荷主や取引先からの信頼性向上
Gマークを取得している事業所は、全日本トラック協会が定める厳しい評価基準をクリアしているため、安全に対する意識が高いと評価されます。これにより、荷主や取引先からの信頼性が向上し、新規契約の獲得や既存取引の拡大につながる可能性が高まります。
特に、大手企業との取引では、Gマーク取得が必須条件となるケースもあるでしょう。
2.企業イメージの向上と差別化
Gマークは「安全・安心」な運送事業所の証です。国土交通省のデータによると、Gマーク認定事業所の死亡・重傷事故件数は、未取得事業所に比べて約20%以下であり、安全性の高さが明確に示されています。
Gマークを取得すれば、企業の社会的信用が高まり、競合他社との差別化を図れるでしょう。
3.各種助成金や優遇措置の適用
Gマーク認定事業所は、国土交通省や日本トラック協会からさまざまな優遇措置を受けられます。例えば、行政処分による違反点数の消去や、IT点呼の導入が可能になるほか、特殊車両通行許可の有効期間が延長されるなどのメリットがあります。
また、ドライバーの安全教育訓練や、安全装置の導入に対する助成金制度が優遇されるのも、大きなメリットです。

Gマークを取得するデメリットは3つ

Gマーク取得には、時間や労力がかかるなどのデメリットも存在します。申請を検討する際には、メリットとデメリットの両方を理解しておきましょう。
1.申請書類の作成と準備に時間と労力がかかる
Gマーク申請では、運行記録や車両台帳など、膨大な量の書類作成と準備が必要です。申請は営業所単位で行うため、日頃から帳票類を適切に管理しておきましょう。
特に、安全性に対する取組の積極性を証明する資料の作成には多くの労力を要するため、早めの準備が不可欠です。社内の担当者だけでなく、必要に応じて外部の専門家の協力を得る場合も検討すると良いでしょう。
2.日頃からの安全管理とコンプライアンス遵守が必須となる
Gマークは更新制のため、認定後も安全性向上のための継続的な取り組みが欠かせません。日々の運行において、事故や法令違反を減らす努力を怠ると、更新時の審査を通過できない可能性があります。
特に、重大な法令違反や事故が発生した場合は、認定が取り消される場合もあります。Gマークを維持するためには、日頃からドライバーへの安全教育を徹底し、安全管理とコンプライアンスの遵守を常に意識しておきましょう。
3.申請費用や付随するコストが発生する
Gマークの申請自体は、Web申請であれば無料ですが、紙で申請する場合は複写式申請書の購入費用として1,000円(税込)がかかります。また、申請書類作成を外部の行政書士などに依頼する場合は、別途費用が発生します。
さらに、認定維持のためには、ドライバーへの安全教育や健康診断など、安全性向上のための取り組みにかかる費用も考慮する必要があるでしょう。

Gマーク申請のステップは4つ

Gマーク申請は年に一度しかチャンスがないため、事前に全体の流れを把握しておくのが非常に重要です。ここでは、申請書の作成から結果発表までの具体的なステップを解説します。
ステップ1.申請資格の確認と申請書の入手
Gマークを申請する事業所は、運送事業を開始してから3年以上が経過しており、かつ配置する事業用自動車の数が5両以上であることが条件です。また、事業所に重大な法令違反がない条件も求められます。
申請書は、毎年5月初旬から6月末にかけて配布される複写式申請書か、全日本トラック協会のホームページからアクセスできるWeb申請システムを利用して作成します。
ステップ2.必要書類の作成と準備
Gマーク申請には、主に「安全性に対する法令の遵守状況」「事故や違反の状況」「安全性に対する取組の積極性」という3つの評価項目に関する書類を準備する必要があります。
日頃から記録している運行記録や車両台帳に加え、安全対策会議の議事録など、安全性向上への取り組みを証明する書類を漏れなく作成しなければなりません。これらの書類は日々の業務と直結しているため、早めに着手しましょう。
ステップ3.申請期間内の提出
Gマークの申請受付期間は、毎年7月上旬から中旬までの約2週間と非常に短く設定されています。この期間内に、営業所を管轄する適正化事業実施機関の窓口へ必要書類を提出する必要があります。
郵送での受付は行われていないため、必ず窓口に持参するようにしましょう。Web申請システムで作成した場合も、一部の挙証資料は別途窓口への提出が必要です。
ステップ4.安全性評価委員会による審査と結果発表
提出された申請書は、各地方適正化事業実施機関によって審査されます。この審査では、各項目に定められた基準点を満たしているか、そして合計点数が80点以上であるかが判断されるでしょう。
審査を通過すると、11月下旬に全日本トラック協会のホームページで認定事業所が公表され、郵送でも結果が通知されます。

Gマーク申請の評価項目と合格基準は3つ

Gマークの認定を受けるには、3つの評価項目でそれぞれ基準点をクリアし、かつ合計点で80点以上を獲得する必要があります。ここでは、各評価項目の詳細と、審査のポイントを解説します。
1.安全性に対する法令の遵守状況
法令の遵守状況は、主に巡回指導の結果によって評価されます。巡回指導とは、地方運輸局や適正化事業実施機関が行う事業所への立ち入り検査のことです。
日頃の運行管理や整備管理、帳票類の記録状況などが細かくチェックされます。この項目の配点は40点で、基準点は32点です。
2.事故や違反の状況
この項目では、事業所の過去の重大事故や行政処分の状況が評価されます。重大事故や行政処分の実績が多いと、この項目の点数が減点されます。
配点は40点で、基準点は21点です。日頃から安全運転を徹底し、事故や違反を発生させないように注意しましょう。
3.安全性に対する取り組みの積極性
安全対策会議の実施、運転者に対する安全教育の取り組みなど、法令で定められた以上の安全性向上に向けた積極的な取り組みが評価されます。
この項目は自己申告制となっており、安全対策会議の議事録や適性診断の受診証明など、取り組みを証明する資料の提出が求められます。配点は20点で、基準点は12点です。

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Gマーク 申請でよくある3つの質問

Gマーク 申請でよくある質問を3つご紹介します。それぞれの内容について詳しくみていきましょう。
質問1.Gマークはどのような事業所が対象ですか?
Gマークの申請対象となるのは、運送事業を開始してから3年が経過しており、かつ保有する事業用自動車の数が5両以上の事業所です。
これらの基本条件を満たした上で、安全性に関する評価項目で基準点をクリアし、合計80点以上の点数を獲得する必要があります。不正な手段での申請歴がないことや、社会保険への適切な加入も重要な要件です。
質問2.Gマークを取得すると、具体的にどのような助成金が受けられますか?
Gマーク認定事業所は、ドライバーの安全教育訓練や、ドライブレコーダーなどの安全装置導入に対する助成金で優遇されます。また、IT点呼機器の導入や、経営診断に対する助成事業でも優遇措置が適用されます。
日本トラック協会が実施している各種助成制度の詳細については、公式サイトで確認しましょう。
質問3.Gマークの認定期間はどのくらいですか?
Gマークの認定有効期間は、新規認定の場合、認定された翌年の1月1日から2年間となります。更新を行う場合は、初回更新で3年間、2回目以降の更新では4年間に延長されます。
有効期間が終了する前に、再度申請手続きを行えば、認定を継続できるでしょう。更新時には、新規申請と同様に安全性に関する厳正な審査が行われるため、認定期間中も安全管理の徹底が求められます。

まとめ
まとめ
Gマークは、運送事業者の安全性を証明する重要な認定制度です。取得すれば、荷主からの信頼獲得や企業イメージの向上、さらには行政からの優遇措置など、多くのメリットを享受できます。
しかし、Gマーク認定事業所になるためには、日頃から安全管理を徹底し、事故や法令違反をなくすことが不可欠です。この記事で紹介した申請手順や評価項目を参考に、計画的に準備を進めれば、Gマーク取得を成功に導けるでしょう。
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