重機運搬車とは、建設機械やショベルカー、ブルドーザーなどの大型重機を安全かつ効率的に運搬するために特別に設計された専用車両です。
本記事では、重機運搬車の基本的な役割から各タイプの特徴、適切な選び方まで解説します。建設業や運送業に携わる方々の効率的な車両導入を考えている方はぜひお読みください。


重機運搬車とは?

重機運搬車は、建設現場や産業施設で使用される大型の機械や重機を効率的に運搬するために特別に設計された車両です。ブルドーザー、ショベルカー、クレーンなどの大型建設機械を安全に輸送する役割を担っています。
重機運搬車の主な特徴は以下の通りです。
- 頑丈な車体構造で重量物に対応
- 大型機械の積み下ろしを容易にする特殊な機構
- 高い荷重容量を持つ設計
これらの車両は建設業、鉱業、農業など様々な産業分野で活躍し、大型機材の現場間移動を可能にする重要な役割を果たしています。

重機運搬車の3種類とそれぞれの特徴

重機運搬車には主に3つの基本タイプがあり、それぞれ特徴が異なります。
1.低床トレーラー型
低床トレーラー型は、車体の床面が地面に極めて近い設計が特徴の重機運搬車です。床高が低いため、大型建設機械やショベルカーなど、高さのある重機の積載に最適です。
積載部分が低いので重心が安定し、走行時の安全性が高まります。また、傾斜角度の緩やかなスロープを持ち、重機の積み下ろしがスムーズに行えるのも大きな利点です。
床面は通常、鉄板や特殊合金で強化されており、数十トン級の重機でも安全に運搬できる堅牢な構造となっています。一般道路での走行にも対応しており、建設現場間の移動や長距離輸送に広く活用されています。
2.セルフローダー型
セルフローダー型は、自走式の積み込み機能を備えた重機運搬車です。最大の特徴は、専用のウインチやクレーンシステムを搭載しており、重機の積み下ろしを自力で行える点にあります。
これにより、外部のクレーンや積込設備がない場所でも作業が可能となり、機動性に優れています。車体後部が油圧で傾斜する構造になっており、傾斜したプラットフォームに重機を引き上げる仕組みです。
比較的小型から中型の重機運搬に適しており、都市部の建設現場や災害復旧現場など、さまざまな状況で活躍します。操作は一人でも可能なため、人員コストの削減にも貢献します。
3.セミトレーラー型
セミトレーラー型は、トラクターヘッド(けん引車)と切り離し可能なトレーラー部分で構成される重機運搬車です。最大の特徴は、トラクターヘッドを他の用途に転用できる柔軟性と、大型重機の運搬に適した高い積載能力にあるでしょう。
連結部にはキングピンと呼ばれる接続機構があり、トレーラー前部の重量をトラクターヘッドに分散させる設計となっています。これにより、安定した走行と効率的な重量配分が実現します。
積載部分は通常、低床設計となっており、様々なタイプの建設機械や重機の運搬に対応可能です。長距離輸送に適しており、高速道路走行時の燃費効率も比較的良好です。大規模な建設プロジェクトや鉱山、港湾施設などで広く活用されているでしょう。

重機運搬車の選び方

重機運搬車を選ぶ際には、運搬する重機の種類や使用環境に合わせた車両選定が重要です。まず、以下のポイントを確認しましょう。
運搬対象に応じた車種選定のポイント
重機運搬車を選ぶ際は、まず運搬する重機の種類、重量、寸法を正確に把握しましょう。油圧ショベルやブルドーザーなど大型重機には、耐荷重性に優れたセミトレーラー型が適しています。
一方、小型建機や農業機械にはセルフローダー型が機動性に優れ効率的です。また、重機の搭載・荷下ろし方法も考慮し、ランプ角度が緩やかな低床トレーラーは履帯式重機の運搬に最適です。
使用環境を考慮した選び方
重機運搬車の選定では、実際の使用環境を詳細に分析しましょう。都市部での使用が多い場合は、小回りの利く車体サイズと優れた操作性が求められます。
一方、山間部や未舗装路を頻繁に走行する場合は、地上高や駆動方式に注目し、悪路走破性に優れたモデルを選びましょう。また、気象条件も重要な要素です。積雪地域では冬季の安全性を確保するため、デフロックや特殊タイヤを装備したモデルが推奨されます。
メンテナンス性とコストパフォーマンスの重要性
重機運搬車の長期運用において、メンテナンス性は収益に直結する重要なポイントです。定期点検の容易さや部品交換のしやすさを確認し、メンテナンススペースが確保されたモデルを選びます。
また、部品供給の安定性も重視すべきで、メーカーのサポート体制や部品の入手性を事前調査しましょう。コストパフォーマンスについては、初期投資だけでなく、燃費性能や税制面での優遇措置も含めた総所有コスト(TCO)で判断すべきです。

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重機運搬車でよくある質問3つ

重機運搬車についてよくいただく質問をまとめました。
質問1.重機運搬車を運転するのに特別な免許は必要ですか?

参考:運転免許試験
重機運搬車の運転には、車両の総重量や寸法によって異なる免許が必要です。一般的に8トン未満の小型重機運搬車であれば普通自動車免許で運転可能ですが、多くの重機運搬車は大型特殊自動車や大型自動車免許が必要となります。
特に総重量11トン以上または最大積載量6.5トン以上の車両には大型免許が必須です。さらに、セミトレーラー型の重機運搬車を運転する場合は、けん引免許(第一種)が必要になります。
また、特殊な形状や大型の重機運搬車では、特殊車両通行許可も別途取得する必要があるケースもあります。運転する予定の重機運搬車の仕様を確認し、適切な免許を取得しておくと法令遵守と安全運行の基本となります。
質問2.重機運搬車のレンタルと購入、どちらがコスト効率が良いのでしょうか?
重機運搬車のレンタルと購入の選択は、使用頻度と期間が最大の判断基準となります。一般的に、月に数回程度の使用であればレンタルが経済的です。
レンタルの場合、初期投資が不要で、メンテナンス費用や車検・保険料などの維持費も含まれているため、短期的なプロジェクトに合います。一方、月に10日以上の頻度で長期間(1年以上)使用する予定がある場合は、購入の方がコスト効率が良くなるでしょう。
購入の場合は、減価償却のメリットや資産計上も可能です。また、特殊な仕様が必要な場合、カスタマイズが可能な購入が有利になります。
質問3.重機運搬車の積載時の安全対策にはどのようなものがありますか?
重機運搬車への積載時の安全対策は、事故防止のために重要です。まず、適切な固定具(チェーン、ワイヤー、ラッシングベルト)を使用して、重機をしっかりと固定します。
固定は最低でも4点以上で行い、走行中の振動や急ブレーキでも動かないよう十分な強度を確保します。次に、積載前の車両点検も重要で、特にブレーキ系統や油圧システムの確認は欠かせません。
また、重量配分に注意し、車両の安定性を保つために重機の重心位置を適切に設定することも必要です。さらに、視認性を高めるための反射材や警告灯の設置、長大な荷物を運搬する際の「長尺物標識」の掲示なども法令で定められた重要な安全対策です。

まとめ
まとめ
本記事では、低床トレーラー型、セルフローダー型、セミトレーラー型といった主要な重機運搬車の種類とそれぞれの特徴を解説しました。重機の安全かつ効率的な運搬を実現するためにも、自社のニーズに最適な重機運搬車を選びましょう。
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